今年も残すところ2カ月となり、各社様では、年末賞与の査定、人事考課の準備が進められていることと思われます。景気は緩やかに回復基調のあるとは言われていますが、中小企業では、一部の業種を除き、まだその実感がありません。
2000年度の賃上げは、史上最低とされていますが、この度実態調査が日本賃金研究センターで発表されましたので、一部ご案内します。
2000年度モデル賃金(産労総合研究所調査)
1.2000年春闘賃上げ
年俸制とは、労働者の能力や勤務成績などに応じて、年間ベースで支払額を決定する賃金制度のことです。
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労働省調査 2.06% 前年比 ▼0.15ポイント 調査史上最低 |
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日経連主要企業 1.97% 初めて2%を下回る |
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モデル賃金調査 平均5,997円 2.09%(単純平均) |
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前年比▼54円 ▼0.02ポイント |
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賃上げ額の5,997円に対する定期昇給相当分5,407円、1.88% |
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賃上げが年齢間賃金にどう配分されたか |
大学卒・総合職22歳の199,677円に対し、30歳1.49倍、40歳2.18倍、50歳2.78倍 総合職1歳あたりの基本賃金の上昇ピッチは、大学卒22〜50歳9,987円、高校卒22〜 50歳8,908円で、前年に続いて微減
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2.ベア率
年俸制とは、労働者の能力や勤務成績などに応じて、年間ベースで支払額を決定する賃金制度のことです。
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ベア率は、3年連続で各年齢とも1%未満 |
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1998,99年は、40歳以降の上昇率が低くなる傾向にあったが、今年は、35歳以降の方が20〜30歳よりも高い上昇となった。 |
3.モデル賃金と年齢間格差
大学卒
総合職
高校卒
総合職
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年齢(歳)
22
30
40
50
18
30
40
50 |
モデル賃金(円)
199,677
297,029
435,145
554,694
161,608
277,248
395,053
502,732
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年齢間格差(初任給=100)
100.0
148.8
217.9
277.8
100.0
171,6
244.5
311.1 |
5.賞与
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平均額 |
1999年年末 660,710円、2.29カ月 前回比▼28,712円、
▼0.11カ月
2000年夏季 626,415円、2.16カ月 ▼ 6,526円、▼0.01カ月 |
6.モデル年間賃金
〈モデル賃金(所定内賃金)×12+2000年夏季賞与+1999年年末賞与〉
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平均額 |
1999年年末 660,710円、2.29カ月 前回比▼28,712円、
▼0.11カ月
2000年夏季 626,415円、2.16カ月 ▼ 6,526円、▼0.01カ月 |
7.年間賃金に対する賞与・一時金比率
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1994年までは概ね30%前後、その後30%を割り込み、2000年では各年齢で26〜27% |
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支給月数に換算すると、各年齢とも4カ月台後半、1998年までは5カ月を超えていた大学卒・総合職の50、55歳の月数も、4カ月にダウン |
以上、2000年度モデル賃金調査結果についてご案内いたしました。2000年のモデル賃金は、史上最低を更新し続ける賃上げ相場を反映して、年齢別の純ベア率はすべて1%以下にとどまった。また、年齢別の賃金上昇率は、若年齢層で相対的に低かったが、突出して賃上げが厚く配分された年齢層もなかった結果、年齢間格差は前年とほぼ同じ形で展開した。回復傾向を見せる企業収益に反して、企業の人件費抑制の姿勢が依然として根強いことを示す結果となった。等が言えるでしょう。
私どもオフィスオオツジでは,日本賃金センターの手法を取り入れ賃金体系の作成見直し等のコンサルティングを行っています。ご希望に添い御相談に応じます。ご連絡下さい。
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